プロレスの向こう側を見に行く
普段はプロ野球中継すら見ない、非体育会系の筆者だが、「プロレスの向こう側」を目指した「マッスル坂井」について、ここのコメント欄に書いたことがあった。
しかし、時すでに遅く、マッスル坂井は引退してしまっていた。
最近、同じ「匂い」がする謎の覆面レスラー「スーパーササダンゴマシン(SSM)」のことを知り、ここのコメント欄に書いた。
やっぱり世間は狭い(2014年8月5日)
そう、SSMは隣県で活動していたのであった。これなら見に行ける。
しかも今月は試合がある。これは見に行かなくては。
地元チームのオレンジ色のユニフォームを着たサッカーファンばかりの、Sスタジアム・野外特設リング。
完全アウェイの観客の中、試合に先立って、試合への意気込みと今回の作戦を説明するSSM。
なんと、大流行している「アイスバケツチャレンジ」の指名を受け、24時間以内にしないといけないが、ちょうど試合の終わる5:30が24時間目なので、必殺技「垂直落下式リーマンズショック」を2回決めてから氷水を被り、直後に3回目を決めて勝つ(3回決めると絶対に勝つので)。もちろんファイトマネーも全額寄付するとのこと。
やはり、最初にきちんと説明されると分かりやすいなあ。
試合は場外乱闘あり、マスクを自分で取っちゃう「くすぐり」ありで、とうとう「リーマンズショック」を2回決めて、バケツをリング脇に運ばせると、アイスバケツチャレンジを決行。あまりの寒さに震えあがったところに、相手がラリアットを打ち込み、逆転負け。
ずぶ濡れのまま、正座して一吠え。
「何が慈善チャリティだ。負けたじゃねーか。こんな冷たいもん被ったら、負けたじゃねーか」
呵々大笑。
仕事を終えてリングを去っていく丸い背中が、かっこよかった。
その後、レフリーに観客の子供まで手伝って、ずぶ濡れのマットを雑巾で拭くのに時間がかかったため、メインイベントの開始が遅れたことは言うまでもありません。