(本格派シリーズ)本格的な加湿器の使い方
以前書いたように、電気ポットを加湿器がわりにしたものの、湿度が上がらず本格的な加湿器代わりに見切りをつけた。
室内干しがよいと聞いて、わざわざ乾いたバスタオルを水に浸して干しても効果がない。
湯気は暖かいので天井に上っているかと、サーキュレーター代わりに扇風機を回したら、寒い寒い。
とうとう観念して電気屋に行って、1万4千円もする加湿器を買ってしまった。
ポットメーカーの作った加湿器らしく、どお見てもデカい電気ポットである。ふたを開けると灰色のフッ素加工の内側が見えるので、さらにポット感が増す。なぜ注ぎ口がないのか、不思議なほどだ。
これは威力がありそうだ。早速、自宅に持ち帰って満水にし、電源コードをつなぐ。
おや? まだ湯気も出ていないのに、職場から持ってきた湿度計は59%になっている。一方、自宅の湿度計は23%のままだ。
一体、どっちの湿度が正しいのか。
そして頼みのポット型加湿器は、少し湯気を出したら「適湿」ランプがついて、止まってしまった。
翌朝。障子の紙がしわしわになって、窓には結露でびっしょりである。
どうやら、自宅の湿度計が壊れていて湿気はもともと足りていたらしい。
壊れた湿度計の数字を見て、「病は気から」と咳込んでいたようだ。
湿度計は消耗品で、年月が経つと狂ってくるので、湿度計同士でも値が違う、なんてことが調べて分かったが、後の祭りである。
大体、ずっとファンヒーターで石油を燃しているのだから、水分が出ないわけがない。
とんだ散財をしてしまった。
こうなっては悔しいので、加湿器でお湯を沸かして使うことにした。
注ぎ口はないから、お玉ですくおうとふたを開けると、
あちーーーーー
親指を火傷するばかりの蒸気である。
ふたの上から出てくる蒸気は温度が下がっているものの、ポットの中はぐつぐつ沸騰しているのだ。これではお湯もくみ出せない。
あんまんを蒸かそうかと、ざるをひっくり返して加湿器の上に置き、湯気の部分に載せてみたが、ビジュアル的にはいい感じなのに、全然温まらない。
事故防止のため、湯気は65度に温度を下げてあるからしかたない。
一方、加湿器の中に仕込んでおいた卵の方は見事に茹った。
と思ったら、殻をむいてみると白身が茶色い。
ゆで卵も高温の湯の中に放置しておくと「焦げる」ことを初めて知った。
こなれば、レトルトカレーをあっためるか、パスタをゆでるか、ポトフでも煮込むか。
でも、加湿器の内釜は底までが深すぎるので、普通の鍋でゆでた方が簡単だ。
あんまんだって、わざわざ加湿器を使わなくても、電子レンジに入れればたった10秒で温まる。
餅は餅屋、加湿器は加湿用なのだった。
もう、二度と加湿器で調理しない。
もともと調理道具じゃないけど。
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