つくば霞ヶ浦リンリンロードを試走
茨城県のつくば霞ヶ浦リンリンロードを試走してきた。
ここは霞ヶ浦の土手道や筑波自転車道を含む広域のサイクリングロードで、3日前まで予約すれば広域レンタサイクルでロードバイクやクロスバイクも借りられる。
霞が浦一周はショートコースで90キロあるが、今回は真夏の炎天下を走るので、一周ではなく、湖畔を少し試走してみることにした。
予約の電話をしたところ、今回は土浦市のラクスマリーナでロードバイクを借りることになった。
土浦駅からラクスマリーナまで徒歩で15分くらいだった。ジャイアントのPROPEL SLR2が貸し出されたが、サドルの高さ調整ができないということで、自転車のサイズを変えてもらったものの、それでもやや高すぎるサドル位置での乗車となった。ヘルメットも無料で貸し出され、車体にはドリンクホルダーやワイヤー錠、フラットペダルが取り付けられている。
クロスバイクは、同じくジャイアントのESCAPE RX4 やR3があるようだ。他の貸出場所では体格に合わなければ貸出さないようなので、ラクスマリーナで借りた方がよいかもしれない。
サイクリングコースへは、ラクスマリーナから車道に出る道の半ばを右折する。その先で霞ヶ浦方面と筑波山方面に左右に分かれるが、道路表示があるので迷わない。
最初は右折して霞ヶ浦方面へ進む。左にはレンコン畑に咲く蓮の花が美しい。右には霞ヶ浦が広がる。
道路の舗装もよく、道路表示があるので道は迷わない。ただし自転車専用道ではないので、車やバイクが度々通る。道路幅は車1台分くらいなので注意したい。
道なりにしばらく進むと、自転車の絵が描かれた建物が見えた。かすみがうら市交流センターだ。歩崎公園の中にあって、近くに駐車場や小さな水族館がある。休憩や食事もでき、ここでもクロスバイクの貸出をしているようだ。
しばし休憩して、漕ぎ出すとすぐに霞ヶ浦大橋が見えてくる。その先にあるタワーが道の駅たまつくりで、ここまで20キロくらいの距離だった。
タワーの入場が無料開放されていたので登ってみた。大きい湖だ。
タワーの手前にある行川(なめがた)市観光物産館で、行方バーガーの「なめパックン」を食べる。霞ヶ浦産のナマズバーガーだ。他にも「鯉パックン」や「鴨パックン」といったメニューもあった。
ここで来た道を引き返す。釣り人や白い帆引き船を見ながら進むと、土浦の街並みが見えてくる。
ラクスマリーナには戻らずに、そのまま直進して筑波山自転車道に向かう。道路標示に従って市内を進むと、すぐに自転車道に入った。両側の桜並木は、春なれば美しいことだろう。
ここからは自転車専用道なので、安心して進める。でも、交差する道が多く一時停止の車止めが多いのは、ここが廃線跡だったからか。
途中、お祭りのお囃子に引かれて自転車道を外れ、亀城公園へ寄り道。古城の木陰で休息する。
再び自転車道に戻り、田んぼやレンコン畑の中を、筑波山を見ながら進み、虫掛駅跡の休憩所で引き返し、ラクスマリーナに戻った。
ここまで50キロ弱、休憩も入れて5時間半弱の道のりだった。道中に自販機や店はほとんどなく、土浦市街地周辺を除くと、かすみがうら市交流センターや道の駅たまつくりくらいしか補給はできなさそうなので、水分や補給食は携帯していくとよさそうだ。
道は全行程平坦で走りやすいが、レンタルサイクルは9時からなので、蒸し暑い日中に走ることになったのと、やはりサドル位置が合わずにペダルを漕ぐとお尻が痛く、シッカリ踏み込めなかったことで、このくらいのスロースペースとなった。体格に合わないロードバイクよりは、サドル調整可能なクロスバイクに乗り換えた方が、楽しめたかもしれない。
ロードバイクのサドル調整ができないのは、貸し出された車種のシートポストの締め方が特殊で、しかもカーボン製で管理が難しかったからのようだ。
スポーツ自転車は、自分の体格にあった自転車に乗るものだ。不特定多数が利用するレンタサイクルなのに、サドル調整ができないのは致命的で、せっかくよい自転車がたくさんあるのに、貸し出せないとしたら宝の持ち腐れだ。
宇都宮のレンタサイクルではロードバイクでもサドル高さの調整ができた。筆者もそうであったが、ロードバイクは高価なので、レンタサイクルで試し乗りして自分でも乗りこなせることを確認してから、購入したいものだ。ロードバイク初心者にも使えるような車種を、これから増やすとよいと思う。
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コメント
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はじめまして。私もPROPEL借りようとして、
サドル調整出来ないと言われて苦渋を飲んだクチです。
ラクスマリーナにサドル高の調整の重要性を言っても
全くとりあって貰えなかったので、
やむを得ず茨城県企画部地域計画課(県庁における
広域レンタサイクルの担当課)にも意見の電話を
してしまいました。県庁経由で言うことに効果があるかは
不明ですが、少なくとも県庁が噛んでる事業なのは
確かですし・・・
https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/chikei/keikaku/cycling/rentalcycles170422.html
投稿: フリーランス | 2017年10月 5日 (木) 10時51分
すいません、追記です。確認したところ、私が県庁に凸ったのは8月17日のようです。
投稿: フリーランス | 2017年10月 5日 (木) 13時02分
フリーランスさん、コメントありがとうございます。
現場の方もいろいろ思いがあるようですが、管理を任された車種が元からカーボン製のシートポスト付きのものだったので、管理が難しいことから、サドル位置固定で貸し出ししているとのことでした。
ラクスマリーナには「自転車倉庫」があって、やはりサドル位置は動かせないんですが、自転車のサイズの違う(ということは、サドルの高さもサイズに合わせて変えてある)ロードバイクが複数おいてあるので、サドル位置が合わない場合は、違うサイズに交換してもらうこともできるようです。
実は、僕もその場で試し乗りして、小さいサイズに自転車を換えてもらいました。
他の貸し出し場所で借りる場合は、ラクスマリーナからそこまで自転車を持って行って貸し出すそうなので、その場所へ持って行った自転車以外への交換は難しいとのことでしたので、ラクスマリーナで自転車を借りるようにすると、その場で融通が利くと思います。
また、クロスバイクの方はサドル位置が変えられるようなので、サドル位置がどうにも合わなければ、その場でロードバイクからクロスバイクへ換えてもらうのもいいかもしれません。
でも、僕の自転車はアルミのシートポストなので、ちょっと無理してでも、カーボンの乗り味も試してみたかったですし、
「足は短し、サドルは長し」といったところですね。
投稿: かめ | 2017年10月 5日 (木) 14時50分