続・スイカをめぐる、オッサンたちの冒険
以前、こちらやこちらのコメント欄にスイカを巡る冒険について書いた。そして、ソバンチャ、ソリッド、ソデジワアイドルあたりが、何かの企画で韓国の童謡「スイカパーティ」を歌っていたのでは、という推理をしたが、どうも腑に落ちない思いはあった。
そんなある日、ネットでカン・スジが出ていた番組が「アジアNビート」であるというコメントを見かけた。
アジアNビート(アジアンビート) !!
ユースケ・サンタマリアと文恵子さんが司会で、1993年にフジテレビで始まった「ワールドミュージック」を紹介する深夜番組であった。
艾敬(アイジン)の「我的1997」に、崔健(ツイジェン)の「一塊紅布」。
そう、多分コレだ。
夢中で「アジアンビート」のキーワードで検索すると、この記事がヒットした。
自分で書いておいて、すっかり忘れてたら世話ないわ。
さっそく、番組の動画を検索したが、さすがにスイカの歌を歌う韓国3人組男性アイドルグループの映像は見当たらない。スイカ割りのシーンは見つかったが、台湾の姉妹アイドルS.O.S (徐熙媛 徐熙娣) がゲストの回だった。それに、そもそも台湾にスイカ割りの風習はないそうだ。
「アジアNビート」では、トークの合間にランキング形式でアジア各国のMV(ミュージックビデオ)を紹介して毎回「トップ1」を選んでいたが、調べてゆくと各放送回の「トップ1」をまとめた掲示板の過去ログも見つかった。
懐かしい名前が並んでいるが、このうち韓国人歌手はソデジワアイドル、カンスジ、DUEX(デュース)の3組。このうち唯一の男性3人組グループであるソデジワアイドルが探し求めているグループではないことは、以前のコメント欄で明らかだ。
歴代の「トップ1」を見て気づいた人も多いだろうが、放送当時は韓国の歌手よりも、台湾、香港、中国本土の歌手たちが、ずっと多く番組に取り上げられている。
もしかしたら、フクザワさんが見た男性3人組アイドルグループは、韓国人歌手ではなくて、中国人歌手だったのではないか?
そこで、「トップ1」になった歌手の中から、中国人男性3人組アイドルグループを洗い出す作業が始まった。
新たな「冒険」の始まりである。
まず思いついたのは、草蜢(グラスホッパー)である。
草蜢 「限時專送ABC」
グラスホッパーは1985年のデビュー以来、現在も活動している香港の三人組アイドルグループであるが、残念ながら「スイカの歌」を歌いそうなグループではなさそうだ。
中国の童謡にも「.大西瓜」とか「水果歌」など、スイカの歌は沢山あるようだ。どちらの歌詞字幕を見ても、「甜」つまり「甘い」という歌詞が出てきて、フクザワさんの記憶と合っているのだが、もちろん「草蜢 西瓜」でキーワード検索をしても何も出てこない。
とすると、残る中国人3人組男性アイドルは「小虎隊」しかない。
上の「水果歌」の歌詞字幕で、「長在樹上」という言葉が出てきたのに気づいただろうか?
そう、中国語の「水果」とは、日本語でいう果物全般を指すのである。
小虎隊で果物の名前がつく曲といえは、これしかない。
小虎队「青苹果乐园」
小虎隊は1989年にデビューした台湾の男性アイドルグループで、日本の少年隊の「What's your name?」のカバーであるこの「青苹果乐园(青蘋果樂園)」をシングルカットしたことで人気を得た。
この曲は当時相当ヒットしたらしく、最近でも中国版「私は歌手だ」の中で歌われるほど人口に膾炙しているらしい。 そして、なんと「大西瓜樂園」という替え歌動画まで投稿されている。
今よりもアジアンポップスの情報の少なかった90年代初め、何かの拍子で翻訳が間違って伝わってしまった可能性も考えられなくもないだろう。
とすれば、実は、「スイカ」とは「西瓜」でなく「水果」のことであり、それは「青苹果」つまり「青リンゴ」のことではなかったか?
そして、フクザワさんが見たのは、この小虎隊のMVではなかったのではなかろうか?
というか、当時のワールドミュージックって、少年隊の影響がすごく大きかったのね。
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