(本格派シリーズ) 本格的な足跡めぐり
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(お知らせ)
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以前、いつものブログのコメント欄で、鬼瓦さんがどこに行ったのかというクイズに答えた。当時は、グーグルアースを駆使して場所を突き止めてはみたが、あくまでこれは推理に過ぎない。そこで、本当にその場所なのかを確かめに、鬼瓦さんの足跡を訪ねることにした。
新幹線を乗り継いで5時間。まずは街中のコーヒー店を訪れる。鬼瓦さんが自由行動の日の午前中に必ずぼーっとする場所だ。メインストリートからトコトコ歩くと、薄暗い路地にそのコーヒー店は見つかった。
だが、閉店時刻の30分前にも関わらず、「閉店しました」の看板が出ている。さすが商売人もお高くとまる街だ。しかしこんな時のために、すぐ近くに支店があることは調べてある。
支店には「閉店しました」の看板は出ていない。飛び込むなり、当店おすすめの砂糖ミルク入りコーヒーを頼む。しかし、この店のカウンターは丸くなっていて、真ん中に「和の鉄人」みたいな職人さんがいて、コーヒーを淹れている。どうも落ち着かないが、先客は新聞を広げて、堂々と居座っている。
10分で、コーヒーにアップルパイをかき込んで、店を出た。何ともせわしないコーヒータイムだったが、仕方ない。
次はS寺である。下町風情の駅を降り、車通りの激しい通りを歩いて右に折れると、果たしてその寺はあった。本殿は別料金なのでパスし、大きなお堂と、楊貴妃似の観音様をあっさりと見たが、例の風景が望める高地は境内にない。S寺に来る途中でみかけた「H院」の看板を思いだして行ってみると、お堂の横に軽自動車が2台止まっていて、個人宅みたいなお寺であった。むろん人気もなければ、拝観料も必要ない。軽自動車を抜けて正面右のベンチまでに行くと、そこからの眺めは、まさにクイズの写真と同じ風景だ。
しかし、ここに来る前に訪れていたH山で、既に下界を見下ろして来たこともあって、思いの外、感慨は来なかった。しかも、ここに寄ったため、近所にあるT寺の閉門時間に間に合わず、寺男につまみ出される始末。
うーむ、遠くまで来て、貴重な滞在時間を使って回った割には、おもしろくないぞ。
こうなると、後は鬼瓦さんの「本丸」に攻めこむしかない。翌朝、早起きして特急で1時間あまりかけて、高校の修学旅行以来、ウン十年ぶりにA村を訪れた。
高校生の時は歩いて回ったが、今回は大名旅行だから、もちろん徒歩なんぞでは回らない。大枚1500円を払って「電動アシスト付きレンタサイクル」を借りた。うれしはずかし、生まれて初めての「電動アシスト」乗車である。しかも乗り捨て料金も追加して、2つ先の駅でレンタサイクルを乗り捨てて帰路につく段取りまで整えた。
「電動自転車に乗られたことがありますか?」
のんびりした口調でレンタサイクル屋のおじいさんが尋ねた。
「いえ、初めてです。」
「ふつうの自転車と同じように乗って下さい。ここのスイッチは、乗っている時はつけっぱなしになってしておいて、見学している時は消すと、電池が長持ちしますよ。」
「ありがとうございます。」
天気は快晴、自転車日和である。遠足なのだろうか、緑のジャージ姿に黄色い帽子を被った小学生らしい一団が、暴走族のごとく、レンタサイクルであちこち回っている。
「うわ!」
、いつものように自転車を動かそうとペダルを踏むと、グッと自転車ごと前に持って行かれる。坂道以外に、発進時にも、この自転車は「アシスト」するようだ。
めちゃくちゃ韓国っぽい雰囲気のT古墳を見学し終わって、緩やかな登り坂に出たところだった。
「うわああ!」
坂道発進させようといつもの調子で思い切りペダルを踏み込むと、アシストが効き過ぎて前輪が暴れ馬のように跳ね上がった。まるで、「水曜どうでしょう」の「だるまやウィリー事件」の二の舞だ。
しばらくして、右ハンドルについている「輪」を回すと3段変速ができることに気づいた。これまで1速でしか走っていなかったから、こんなに遅かったのか。
こうなると、俄然乗りやすくなる。I古墳からO寺への結構な勾配だってスイスイだ。しかも3速にギアを入れたまま発進しても、最初から電動アシストが効くので全然ペダルが重くない。まさにロケットスタートだ。
3速発進を繰り返していると、スイッチに3つある赤ランプが1つ消えてしまった。このランプは電池の残量を表していたようだ。
道のりはまだまだ。A寺もA資料館もA丘にも行かなくて行けない。しかし、自転車で回れる程度の範囲で蹴鞠をしたり、暗殺したり、お寺で自害したり、馬小屋で生まれたり、丘の上に住んでたりするわけだから、偉そうに教科書に書かれていても、今で言えば町内会の抗争みたいなものだな。
昼飯を食べずに自転車を漕ぎ続けたが、予定時刻をすっかり過ぎてしまった。へろへろになりながらA丘から降りた後は、ゴールの駅で自転車を乗り捨てるだけだ。
おや、1つだけ残った赤ランプが点滅し始めた(ウルトラマンかよ)。まだ、3キロ弱も道程が残っているのに、ここで電池が切れたら、軽快な電動アシスト付き自転車が、蓄電池がついている分、ただ目方が重いだけのママチャリになってしまう。果たして、駅まで電池は持つのか。というか、こんなに時間オーバーしちゃって、帰りの新幹線に乗れるのか!
(教訓)
結局、人の行った所を回ってもおもしろくないので、せっかくの旅行は、自分の行きたい所を回った方がよい。たとえば、このかき氷屋とか。
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コメント
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最後は地味にクイズになっていますね。
都○里のかき氷でしょうか?
投稿: onigawaragonzou | 2013年9月30日 (月) 21時27分
ちょんだぷ! 市内にいくつか支店がありますが、駅ビルの支店がおすすめです。やはり入店まで並びますけど、駅ビル内なので店の外でも冷房が効いてます。
投稿: かめ | 2013年10月 1日 (火) 05時20分